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6月の園だより

fusejimatakaoki

青葉、若葉に風薫る心地よい季節を迎えました。カトリック教会で5月は聖母マリアの月でもあります。春から初夏に向かうこの月は、いのちの豊かさに力づけられ、希望を膨らます時だと思います。


毎朝、登園してくるお子様たちの姿を見ていると、そのことを強く感じます。新年度、幼稚園の生活が始まり、はじめのうちは泣いてしまったり、不安を感じたりしていたのに、今ではすっかり元気に楽しそうに通ってくるお子様たちの姿を見ることができます。その姿を見る時、いのちは日々成長するものであり、そのいのちを育むことは大人の責任であることを強く感じます。


子どもたちは、少しずつ小さなハードルを越えていくことで育っていきます。ハードルを越えることには楽しいことでもありますが、自分には無理だと感じて気後れしたり、こわくなったりということもしばしばです。そのような時こそ、ハードルにチャレンジしてみること、そのチャレンジを皆で助け支えること、そうすることによって子どもたちは生きる力を豊かにたくわえ、楽しく生きるすべを身に着け、周りの人ともそれを分かち合うことが出来るようになっていいきます。


5月連休明けには年少さんのお弁当も始まり、全体朝礼やマリア祭などの行事も行われます。4月のハードルより少し高いハードルを皆で助け合いながら越えていく生活が始まります。慣れてきたからこそ、お友達同士の小さなトラブルがあったりルールを守ることに困惑したりすることもあります。それは皆で仲良く、楽しく過ごすことを学ぶ大切な時でもあります。聖クララ幼稚園では、この豊かな学びの時を活かすため、丁寧に一人一人と関わりながら、対処していきたいと思います。


聖母マリアの月である5月、母としてのマリア様の姿だけでなく、神さまの愛に信頼し、周囲の人、特に困難にあう人たちを思いやる心に学びたいと思います。マリア様の執り成しを通して、皆様の上に神さまの豊かな祝福があるようお祈りしたいと思います。

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